ゴキブリは我々人類の偉大なる先輩である

恐竜の誕生と絶滅を見届け、それに代わりチンパンジーに似た霊長類が、家にいるゴキブリの最悪の敵にして親友でもあるホモサピエンスに変わるのをその目で見てきた。地球の歴史を一番見てきたのは
ゴキブリなのかもしれない。

恐竜の絶滅と人類の誕生を知る唯一の存在

私たちは、ゴキブリを新しい見方で見る必要があるかもしれない。私は、毎夜私の貴重な睡眠時間を奪うこの存在を畏怖の念を持って接していた。食する時に見ると一気に食欲が失せるこの存在に憎しみさえ抱いていた。私が住まう環境からこの存在を抹消したいと考えた私は、まずこの存在がそもそも何なのか、それから調べることとした。もしかすると、あちら側は私のことをよく知り、また理解し、私の境界線上ギリギリのラインを犯すことなく暮らしているかもしれない。逆に私たち人間のほうが彼らのことについて無知なのかもしれない。

人間にとってゴキブリとは害虫ではなく、偉大なる先輩なのではないだろうか。年を経た生命体として、その祖先は今の大陸ができたときもそこにいて、恐竜の誕生と絶滅を見届け、それに代わりチンパンジーに似た霊長類が、家にいるゴキブリの最悪の敵にして親友でもあるホモサピエンスに変わるのをその目で見てきた。もし仮にゴキブリと話すことができたならば、恐竜の誕生からその暮らしぶり、そして未だに解明されていない絶滅の原因、さらには我々人類の進化の歴史も解き明かされるのだ。ゴキブリは忌み嫌う存在ではなく、もっと知らなければならない存在なのではないだろうか。

最も嫌われているが、最も理解されていない

ゴキブリに関する記事・雑誌・書籍は山ほどあるが、あまりにも理解されていないのではないだろうか。というのも、ゴキブリに関する資料はどれも悲しいかな害虫とされる一握りの種をめぐる話に集中している。ワモンゴキブリ、チャバネゴキブリ、トウヨウゴキブリ、チャオビゴキブリ、クロゴキブリなど、そこら中でよく見る種類のことならよく知られている。しかし、それ以外の同じく家にいる害虫とされる20種についての我々の知識は極端に少ない。最新の調査によると3500種という膨大な種類がいるゴキブリの大多数を占める害虫ではないゴキブリのこととなると、ほとんど無知に等しい。

つい最近まで、これらの野生のゴキブリは、人間にとってあまり意味のある存在ではなかった。それはつまり、彼らは野外の自然環境での意味のある暮らしを誰にも邪魔されずに営んできたということだ。

コラム:-ドン・トーマス『あーひーとめひたびる』より『アーチーとグラムズ』

ゴキブリがもたらす(原因となる)病気

アメリカでは契約書に明記される存在

アメリカで賃貸アパートを借りる際、契約書に『ゴキブリがいる』ことを明文化してある(全てがそうではないだろう)。何百万人ものアメリカ人がゴキブリに関するアレルギーに悩んでおり、照明こそされていないが、ゴキブリがさまざまな病気を運ぶ役割をしているのではないかと考えられている。また、『サイエンティフィック・アメリカン誌』の1994年・7月号には、こんな記事が載っている。
『アメリカの消費者は昨年、ゴキブリ用殺虫剤を購入するのに2億4000万ドルかけた』

1981年、アメリカ魚類・野生動物庁が3700人の大人を対象に調査したところ、アメリカ人が最も嫌いな生き物はゴキブリだった。(次いで蚊・ネズミ・蜂・ガラガラヘビ・コウモリという結果だった。)

ゴキブリの生態について調べることで・知ることでこれらの人間に害を与える原因も特定できるのではないか、そして対策を取ることができるのではないか、そう私は考えた。知らなければ何もできないからだ。

ゴキブリに対する対策3つのポイント

とにもかくにも清潔に

一番の対策はまず清潔にすることだろうが、以下に大きなポイントを3点挙げてみる。

  • 生ゴミを捨て水気を取る
  • 家具・家電の隙間をできるだけなくす
  • 侵入口を遮断する

地球上でこれほどまで嫌われている生き物は、私は知らない。しかし、それにしても我々人類はあまりにも彼らのことを知らなさ過ぎではないだろうか。コーネル大学昆虫学教授のグレン・W・ヘリックはこう言ったそうだ。
『ゴキブリは存在することだけで、そして何にでも入り込む気持ち悪さによって非常に嫌悪感をもよおせる』
そうだ。私もそれが正しい感覚だと思う。でも、それでも、私はまだ彼らのことをもっと知りたいと思った。だからこのホームページを立ち上げてみたのだ。私と同じようにゴキブリに対する想いがある方はぜひこのホームページで私と一緒にゴキブリについて学んでみてはどうだろうか。

コラム:ゴキブリは地球上で最も嫌われる生物だろうかそうかもしれない『ゴキブリはおそらく人間の知っている中で最も不快な昆虫だろう』

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