ゴキブリの歴史

化石などからゴキブリが少なくとも3億4000万年前に出現していたことがわかる。人類の祖となる霊長類が姿を現す前から、恐竜が現れる前から、ゴキブリは地球上で繁栄していたのである。あまりにもこの昆虫の化石が多いため、古生物学者は石炭紀に『ゴキブリの時代』というあだ名をつけている。イギリスのコヴェントリーの発掘現場からは1900個以上の標本が取り出されているが、一部の学者はゴキブリが大きくてしっかりと殻に覆われた体をしており、さらに湿気の多い沼地を好むのでこういった場所では化石が形成されやすい、岩石内に保存されやすかったのだと主張している。

ゴキブリの祖先

古代のゴキブリ類は、その子孫である現世のゴキブリとたいへんよく似ている。(ということは、ゴキブリは太古の昔からそれほど姿形を変えていない、ということだ。これはすごいことである。)どちらも長い触覚をもち、頑丈で扁平な体をしている。

ゴキブリの時代(先述)には朽ちた植物などの食料が豊富にあったので食料不足で死ぬゴキブリは少ししかいなかった。捕食性の昆虫は影さえなく、蜘蛛やムカデや沿岸に住む数種の魚から逃れることが出来さえすれば、どんなゴキブリでも生き延びることができた。そして、地球上の一つに固まっていた地形が何千万年をかけてゆっくりと分離し、大陸移動と呼ばれる現象で7つの大陸が形成され、ゴキブリの先祖の各系統は、地理的に分離された。

人類の歴史の中のゴキブリ

我々人類の祖先は、アフリカ、アジア、中東を横断して村落を築きながら、ゴキブリを引き連れていった。これによりゴキブリは放っておけば住めないような場所にも移住することができるようになった。今日、ゴキブリは人類同様にどこにでも、ノルウェーやスイスの山頂の小屋からアラスカ州フェアバンクスの蒸気のトンネルに至るまで見られる。1920年代にはイギリスのグラモーガンシャー付近の炭鉱にも、かなりの数のワモンゴキブリが姿を現し、地下660メートルのところで栄えていた。

ゴキブリの記録

1658年に初版が出版されたトマス・ムーフェット『昆虫の劇場-あるいは小さな生き物たち』に書かれている。

「ゴキブリの類について語る人間は少なくないが、ゴキブリと呼ばれるものが何か、きちんと正確に説明した者は皆無に等しい」

まだゴキブリ[コックローチ]という言葉が英語の中に取り入れられる前からゴキブリは人間から嫌われていたようだ。姿形、動き、匂い、あらゆるゴキブリを形作る要素は昔から到底人間には受け入れられなかったようだ。ある地域では、日が落ちて暗闇になると現れるこの生き物に出会うと重病になったり死にが訪れると信じられていた。

海のゴキブリ

イギリス、スペイン、ポルトガルなどの船乗りたちが活躍した大貿易時代、異国の寄港地から寄港地へと幾多の荷物とともにゴキブリも移動を共にした。水・食料に不足せず、入り込む隙間に困らない環境で、ゴキブリはしめしめと(思ったかどうかは知らないが)やっていったのだ。また、ゴキブリの食害にはたいそう困っていたようだ。ビスケットなどはもちろん、積荷のチーズは半分ほどむさぼり食われ、相当の被害を受けた。

コラム:ゴキブリは振動に対する感度がきわめて高く、地震予知動物として利用できるかもしれない。

空のゴキブリ

地上、海だけでなく、ゴキブリは空にも進出している。飛行機の客室や貨物室などあらゆる場所に姿を現す。古いチューインガム、パイロットの弁当の包みからこぼれたパンくずを食べ、空の旅を快適にすごしているかもしれない。。また、現在は使われてはいないが、飛行機の翼の構造部分に使われた接着剤や塗料も食料とされたこともあるらしい。

宇宙のゴキブリ

陸・海・空(地下まで!)と地球上のあらゆる場所に繁栄したゴキブリはなんと、すでに地球の外、つまり宇宙へも足を踏み入れたと思われる。アポロ12号の司令室、ヤンキークリッパーの打ち上げ前検査で、ケープケネディーのある作業員は、宇宙船の中に一匹のゴキブリの姿を目に留め、業務日誌にそのことを記した。この報告は、『飛行準備再調査』では「未処理事項」とsれ、さらに調査すべきことになっていた。

もしかするとアポロ12号の宇宙飛行士が月面に着陸する前に月面に降りているかもしれない。(そこからとてつもない妄想が私の頭の中でくり広げられるのだ!月面に降り立ったゴキブリはその環境になんと適応し、新たな栄養源で天敵もなにもいない環境で進化し、エイリアンのような姿になってまた地球へ戻ってくるのだ!映画『スターシップ・トゥルーパーズ』のような人間と昆虫との戦いが毎夜、くり広げられる。)

絶滅の危機にあるゴキブリ

プエルトリコ南部のグアイヤンニヤ地区の洞穴が網の目のようになったクエバ・コンヴェントというところに住むツナケーヴゴキブリ。このツナケーヴゴキブリは居住区域が限られており、またその立地が住宅地・産業の発展により破壊されるおそれがあるため絶滅危機種保護法の候補種に含めるよう進められている。

地球上でこれほどまで嫌われている生き物は、私は知らない。しかし、それにしても我々人類はあまりにも彼らのことを知らなさ過ぎではないだろうか。コーネル大学昆虫学教授のグレン・W・ヘリックはこう言ったそうだ。
『ゴキブリは存在することだけで、そして何にでも入り込む気持ち悪さによって非常に嫌悪感をもよおせる』
そうだ。私もそれが正しい感覚だと思う。でも、それでも、私はまだ彼らのことをもっと知りたいと思った。だからこのホームページを立ち上げてみたのだ。私と同じようにゴキブリに対する想いがある方はぜひこのホームページで私と一緒にゴキブリについて学んでみてはどうだろうか。

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