殺虫剤の法規制

使用目的(役割)によって六つに分類される

殺虫剤は使用目的によって、医薬品、医薬部外品、動物用医薬品、動物用医薬部外品、農薬、雑貨品(先の分類に該当しないもの)の六つに分類される。この分け方は世界でも珍しいらしく、それぞれの管轄官庁の違いが関わっているようだ。

厚生労働省の管轄

『医薬品』・『医薬部外品』は感染症(病気)を媒介する害虫や小動物を防除することで人や動物が病気にかからないように予防するもの、と薬事法によって定められている。管轄は厚生労働省になる。対象の害虫は、ハエ(蝿)、カ(蚊)、ゴキブリ、ノミ、ナンキンムシ(南京虫・トコジラミ)、イエダニなど。法律的には病気予防が観点となる。

同じ目的でも動物だけのために使うものならば管轄官庁は農林水産省になり、動物用医薬品、動物用医薬部外品と呼ばれる。

『医薬部外品』は『医薬品』に比べて作用が緩和なものとされている。医薬品は、販売するのに販売業が必要であり、薬局・薬店でしか購入できない。それに対して医薬部外品は販売の規制はなく、スーパーなどで買うことができる。

この違いは、事故(薬害)の可能性が関係している。”医薬品は専門家に使用方法の説明を聞いて購入すること”、”医薬部外品は、商品の説明書をよく読んで使っていただければ結構”ということらしい。

農林水産省の管轄

管轄官庁が農林水産省なのが『農薬』。あくまでも農作物や果樹・森林を虫の食害から守ることが目的。ビルや一般家庭でのハエ(蝿)、ゴキブリ駆除に対して農薬は使用することができない。医薬品・医薬部外品とまったく同じ成分、同じ成分濃度の農薬でも同様だという。

管轄官庁がないもの

管轄官庁がないものは『雑貨品』とされるもの。アリやダンゴムシなど、人や動物の保健衛生の脅威とならなかったり、農作物に危害を与えない害虫は生活害虫と呼ばれ、駆除の必要がなく管轄官庁がない。

トーマス・A・エジソンが特許をとった多くの発明の中には、ゴキブリを電気で殺す装置がある。

家庭用殺虫剤の正しい使い方

2011年2月5日、日本家庭用殺虫剤工業会が開催した『川崎市「化学物質と環境」市民向けセミナー』より

用途による殺虫剤の分類

家庭用殺虫剤
家庭内での害虫駆除(ハエ(蝿)・カ(蚊)・ゴキブリ等)
防疫用殺虫剤
プロの害虫駆除業者がビル等で使用
木材用殺虫剤
シロアリ業者などプロロの業者がシロアリ駆除などに使用
農業用殺虫剤
農家が農作物につく害虫駆除に使用

家庭用殺虫剤の起源

  • 古代からは「蚊帳」(奈良時代に中国から)、「蚊遣火」
  • ・古くから、タバコ等植物の中に殺虫活性を持つものが知られており、その中で、約300年前にセルビア原産シロバナムシヨケギク(除虫菊)に殺虫活性があることが知られていた。
  • ・除虫菊を乾燥させて「蚤取粉」などで使用

除虫菊は何時頃日本に来たか?

除虫菊は明治18年(1885年)日本に入ってきた。

  • 上山英一郎氏がアメリカから種子を持ち帰り有田地方で栽培。日本でも蚤取粉として使われだす
  • 明治23年に「棒状蚊取線香」が世界で初めて誕生
  • 明治35年に更に渦巻き型蚊取線香に改良(渦巻き型線香の長さは約80cm)

以上の流れを経て日本の家庭用殺虫剤が始まる

除虫菊は何時頃日本に来たか?

除虫菊は明治18年(1885年)日本に入ってきた。

  • 上山英一郎氏がアメリカから種子を持ち帰り有田地方で栽培。日本でも蚤取粉として使われだす
  • 明治23年に「棒状蚊取線香」が世界で初めて誕生
  • 明治35年に更に渦巻き型蚊取線香に改良(渦巻き型線香の長さは約80cm)

以上の流れを経て日本の家庭用殺虫剤が始まる

医薬品と医薬部外品は何が違う?

医薬品

  • 人体等に直接的に影響を及ぼすもの
  • 人・動物の疾病の診断、治療、予防に使用され、身体の構造または機能に影響を及ぼすもの(薬)
  • 薬局・薬店しか販売できない(薬剤師が居る所)
  • 殺虫剤では燻煙剤等一部が例外的に医薬品扱い

医薬部外品

  • 人体等に間接的に影響を及ぼすもの(作用が緩和なもの)
  • 効能/効果を謳っている商品 (薬用歯磨等)
  • 人/動物の保健のためにするネズミ、ハエ、蚊、ノミ等の駆除 →家庭用殺虫剤
  • スーパー・ホームセンター等で販売できる

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