ゴキブリはなぜ捕まえにくいのか

真夜中のとある住宅街で、その悲鳴・叫び声が響き渡った。『キャ(゚`д´゚)ノ~』、『ウォォ(ノ゚д゚)ノ~』雄叫びの上がった周辺の住宅に一瞬、明かりが灯り、しばらくすると消え、また静まり返った。その中のひとりがつぶやいた。『あぁ、また奴らの動き出す時期か。暖かくなったもんなぁ。またあの日々が始まるのか・・・』

人間の動きをわかっている?暗くても逃げるのはなぜ?

沖縄県など温暖な地方の方なら上記のような場面に遭遇したことは今までに何度もあるかと思います。そうです、真夜中、ゴキブリが現れ、就寝中の人間の上を歩いて行ったのです。そして、ハエたたき・丸めた新聞紙、スリッパなど手元にあるものを掴み、振りかぶった時にはもう、いなくなっているんです。

何度も経験するとわかるのですが、ゴキブリは人間の動きを察知しているように見えるんです。でも、ほんのかすかな豆電球の明かりでさえも上手に逃げられます。どうしてだ?その逃避行動について実験・調査した学者さんがいるのでその情報を見てみることにしましょう。

ゴキブリは目で動きを感知しているわけではない

ヒキガエルがワモンゴキブリを捕獲する瞬間を撮影し、ゴキブリがどのように逃避行動をとるのかについて調べた実験では、ゴキブリは、カエルが口の中から舌を出す前にから体を回転させて逃げ始めているのです。ということは、目に見える前から動きがわかっていることになります。どういうことでしょうか?

ゴキブリは空気の動きを感じ取る器官を持っている

カエルが攻撃行動を開始して舌がもっとも伸ばされるまでの時間は0.1秒程度。目で見て判断したのではここまで早く反応することは無理ではないでしょうか。ゴキブリの腹部末端には尾葉という突起が両側に1本ずつあります。その尾葉から感じ取る気流の変化で、周りの動きを感じ取っているようです。

人間が両耳で聞いた音で、その音源の方向や距離を認識することと少し似ています。

自然に吹く風と生き物が作り出す空気の流れ

空気の流れを読んでいるとしたら、風の強い日は空気の動きを感じ取れず、何も出来ないじゃないか?という疑問を持った方、正しいと思います。

ゴキブリは自然に吹く風と、生き物が作り出す空気の動きの違いを区別しているんです。感知した空気量の速度がどの程度の割合で増加しているのか、を認識して区別しているんです。これは驚きました。

であるならば、ゴキブリを駆除・退治するためには、ゆ~っくり、そ~っと近づくのが鉄則なんですねぇ。無意識にやってらっしゃる方は野生の本能の力が高いのかもしれませんね(笑)

ゴキブリの逃避行動は完璧(パーフェクト)ではない

100%逃げ切れたら自然界が成り立たない

上記の実験でのカエルの攻撃からゴキブリが逃げる成功率は55%程度だそうです。つまり半分近くはカエルの餌・餌食になってしまうということです。そうですよね。完全に逃げ切ることができたらカエルは餓死してしまいます。

そうやって逃げきれる時も逃げ切れない時もある。そうやって自然界のサイクルは成り立っている。なんでもかんでも100%を追い求めるのは人間ぐらいではないでしょうか。

この実験ではワモンゴキブリで試していますが、他の種では違いが多少出るかもしれません。ただ、私たちがゴキブリを駆除・退治する際の参考にはなるのではないでしょうか。近づく時は、そ~っと。ゆ~っくり、です(笑)。

100発100中の成功率で叩いて殺すことは諦める

人間の知力、トラップ[罠]を仕掛けて対抗する

カエルでさえも成功率が半分程度なのに、人間の手で100%の成功率はほぼ無理。ただ、駆除・退治することまでを諦めろというわけではなく、人間の知力で持って対抗仕様ではないですか。つまり、トラップ[罠]を仕掛けるのです。

捕獲器を設置、誘引ベイト剤を配置

ゴキブリを発見した場所へ、ゴキブリホイホイなどの粘着トラップの捕獲器を設置する。またはステーションタイプのベイト剤(食毒剤)を配置。

それに加えて屋内での繁殖を抑えるために掃除を徹底して清潔を保つ。残飯を残さず、入れないように処分する。湿気を留めないように、また屋外からの隙間をできるだけなくす。これでも100%ではないが、ある程度の対策になります。

ベイト剤は習性を利用して仲間まで駆除する

ベイト剤を食べたゴキブリはすぐには死なず、仲間が集まる場所に戻り殺虫成分を含んだ嘔吐物や糞(ふん)をします。ゴキブリは自種の嘔吐物や糞を食べる習性があるため、ベイト剤を直接食べたものだけでなく、他のゴキブリも殺す(駆除・退治)することができるんです。

効果が現れるにはある程度の日数が必要ですが、ゴキブリの習性を利用した、これこそ人間の知力を持ったゴキブリ駆除・退治方法ではないでしょうか。※ただし、ベイト剤が効かないゴキブリも出現しているようです。

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